ベーグルの穴から見えた日記

よき友に見守られ、PB&Jデビュー

私がハマっている、バーバーショップというジャンルのアカペラコーラスのパート練習があって、メンバーの1人のおうちにお邪魔した夜のこと。

大会も近いので、15人ぐらいが集まって、練習。
女声コーラスなので、当たり前だけど女ばっかり、かしましいことこの上なし!

私は、平日夜の練習には、職場から直行しないと間に合わない。
私の人生にとって超重要事項であるゴハンは、道すがらに適当なものをかき込んで済ませるよりは、家に帰ってからゆっくり食べることにしてる。

だからその日も、「私、おなかすいてるけど、夜ゴハンは帰ってから食べるんだ~」と、軽い気持ちでしゃべっていた。

そして練習が終わって帰ろうとした時、そのおうちの主が私を引き留めた。

「あすかを腹ペコのまま帰らせるわけにはいかないわ! 何か作って持たせてあげる!」

歌のお友達、みんな、すごくやさしいのです。
私、そんなつもりで言ったわけじゃなかったのに、ちょっとしたひとことを聞き逃さないで、何かしようとしてくれる。

「ありがとう、でも平気だよ、もう後は帰るだけなんだから!」
「だめだめ、すぐできるから待ってて」
「いやいやいや、本当に大丈夫だからー」
「PB&Jサンドイッチを作ってあげる」

・・・えっ?
今、なんと?

PB&J、と、おっしゃいましたか???

それはまさか、あのアメリカ人なら誰もが食べてるという、あのPB&Jではありませんか?


PB&Jとは、Peanut Butter & Jelly、つまりピーナツバターとジャムのこと。

よく言われる例えに、「アメリカのPB&Jは、日本のおにぎりみたいなもの」というのがある。つまりアメリカの子供たちは、PB&Jを食べて育つんだそう。

PB&JのWikiで見つけたオモシロ調査によると、「統計によると平均的なアメリカ人は高校を卒業するまでに一人当たり1,500個のPB&Jサンドイッチを食べる(2002年)。」・・・ほんまかいな!

私、ずっと興味は持っていたんだけど、ピーナツバターとジャムだなんて、若干やり過ぎチックな上に、何か新たな発見があるとは思えず、わざわざ作ってみることなく今に至っている。

でも、そんなアメリカ食文化の基本メニュー、PB&Jを、本場アメリカ人が、私のために作ってくれようとしている!

すごい勢いでお誘いを断っていたのに、急にもじもじしてしまった私。
勇気を出して、言ってみた。

「実は・・・、PB&Jサンドイッチって、食べたことないから、食べてみたいなー」

すると、その場に残っていた6人ぐらいが、もー大騒ぎ!

「ちょっと、あすかは、PB&J食べたことないんだって!」「一体何年アメリカにいるの? うそでしょ、信じられないーー!」「すごいところに居合わせちゃったわ! これは見逃せないっ!」

というわけで、6人のお友達が見守る中、アメリカ生活8年(ぐらい?)の日本人が、生まれて初めてPB&Jを食べる儀式が、始まったのです。

「えー、まずは食パン2枚と、ナイフを用意しまーす。」

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「まずはピーナツバターを、1枚に端から端まで、まんべんなく塗ります。」

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「ナイフについたピーナツバターは、もう1枚のパンでしっかりぬぐってくださいねー。」

すると他の誰かが、まるでこの世の終わりみたいにこう言った。

「そんなあ! 両方のパンにピーナツバターを塗らないなんて!! それじゃあ、片方には何もついてないことになるじゃないの!」

嗚呼、やっぱりこれは、おにぎりなのね。
丸く握るか三角に握るか、海苔は付けて持っていくか食べる時に包むか、中の具は何を入れるか・・・・・。
たかが塗って挟むだけのPB&Jにも、握って海苔つけるだけのおにぎり同様、個人ごと、おうちごとに、ルールや歴史や好みがあるのです、きっと。

ともかくとりあえず、主さんはマイペースに続ける。

「ジャムは今、グレープしかないんだけど、いい?」

私はもちろん、「もちろん!」と言ったのだけど、これも後から他の人が言うには、「白いパンにグレープのジャムだなんて、あの組み合わせはいかにもアメリカンって感じ!」なんだそうで。
わはは、あなたもアメリカ人でしょ、っていう突っ込みは置いといて、このそれぞれのPB&Jへのこだわりは、大変興味深く感じました。

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で、ピーナツバターの上にジャムを重ねて塗ったら、パンをかぶせて、出来上がり! 最後にパンをナイフで半分に切ってくれた。

「そして、PB&Jサンドイッチを食べる時には、絶対に牛乳を用意してくださいね。でないと死にますよ」

と、コップにミルクをなみなみと。


みんなが緊張の面持ちで見守る中、厳かに、PB&Jを口に運ぶ私。

「・・・おいしいっ!」

わああああーーーーっと、一同喚起。ばかですね、私たち。なんてかわいらしいの!


ミルクがないと死にますと、物騒なことを言われたけど、確かに喉につまるのね。ピーナツバターが!

初めて食べて素直に驚いたのは、ピーナツバターが、日本で食べてたいわゆるピーナツバタースプレッドよりも、ずっと自然のピーナツ味を残したものだってこと。あんまり甘くないの。
これなら、ジャムと合わせるの、分かる。おいしいはずだわ!

私がむしゃむしゃと食べてる間も、アメリカ人の皆様は、「ピーナツバターはプロテインだからとても身体にいいの」とか、「私は夜中に小腹がすいたらテレビを見ながらピーナツバターの瓶からすくって食べるのよ、アイスクリームよりずっとヘルシーだからね」とか、「さっと作ってハンドバックに入れておいて、おなかがすいたら食べるといいの」とか、「セブンイレブンのPB&Jは、今まで買って食べたPB&Jの中でいちばんおいしかったから、あれをオススメするわ」とか、もうPB&Jバナシ、尽きることなし!
(ね、さっき言ったでしょう、この人たちは、かしましいって!)

ピーナツバターはアメリカ人の誇る健康食なのだということが、よく分かりました。
確かに、甘すぎさえしなければ、ナッツだもんね。健康にいいというのは、嘘じゃありません。

というわけで、いきなり開催されたPB&Jの儀で、PB&Jのおいしさに目覚めたあすかまる。

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あそこまでみんなに勧められたら、やっぱり自分でも作ってみないと、ねえ!

儀式に参加してくれた人々の間で、唯一意見が一致していたのは、これでした。
「ピーナツバターは絶対、SkippyかJifでしょう!」

で、儀式のPB&JはSkippyだったのですが、その次の練習の日、儀式参加者のひとりが真面目な顔して私を呼ぶので、何かと思ったら、この1回分ごとに小分けになってるJifを3つもプレゼントしてくれたのでした。(ね? この人たち、みんな本当にやさしいんです・・・!!)

なので私は、Skippyのほうを自分で買って、じっくり味比べすることに。

それから、ピーナツバターには、クリーミーとチャンキーの2種類がある。
初PB&Jはクリーミーのピーナツバターで作ってくれたんだけど、それを食した後に、チャンキーのピーナツバターもスプーンですくって味見させてくれた。(ひとつの家庭に両方のPBがある、それがまたすごいと思った・・・。)
私は、クリーミーのほうが好みだったので、クリーミーを購入!

SkippyとJifの食べ比べの結果は、JifのほうがSkippyより、さらに甘味が少ない! でも、どっちも好きだな。

パンは、全粒粉の袋パン。(「袋パン」の部分も改良の余地ありな気がするけど、袋パンじゃないとダメなような気もして、まずは基本に忠実に・・・)

ジャムは、いわゆるJellyと呼ばれる甘ったるいジャムではなくて、果物の粒の残ったプリザーブでもおいしいPB&Jになると教えてもらったんだけど、プリザーブは何種類か家にあるので、いちごのJellyを買って来てみた。

牛乳って家で全く飲まないんですが、死ぬと脅されたので、もとい、PB&Jに牛乳は絶対だよと教えてもらったので、ちゃんと買って来て、合わせました。
あと、確かにPB&Jと牛乳、おいしいのよ。そういうメニュー、ありますよね、牛乳がやけに活きるメニュー。あんぱんとか? あと、・・・あんぱん?

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これはまた別の日の、ブルーベリーのプリザーブで作ったPB&Jです。牛乳は、コーヒー牛乳にしてみました~。
(実はこれ、ひとくち食べてみた後で、PB増量しました。やっぱり、塗り過ぎぐらい塗って、もさっとするぐらいがよい気がする!)

その他、聞いたところによると、PB&Jにさらにバナナを挟むとか、あとは、ピーナツバター&ハニーもおいしいようです。(これに、クミンかナツメグをちょっとかけるという人も! んん~、だんだんマニアック!)

PB&Jは、アメリカ人なら全員食べてる、とよく言われますが、実際にはピーナツバター・アレルギーの人も結構います。
知り合いの人の子供が通ってる幼稚園では、PB&Jはもちろん、ピーナツバターの入ったものはお弁当に持たせてはいけないんだそうです! 確かに、誤ってアレルギーのある子の口に入ったりしたら、大変ですからね。

ピーナツバターを食べられる幸せ、そして、よいお友達に囲まれてる幸せに感謝しつつ、今日もPB&Jをかじる、あすかまるなのでした・・・!
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コメント


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煙の男さん、
えー、Skippyがおうちにあるなんて、さすが! 私よりもずっとずっと先を行ってます。
生春巻きも、ピーナツソースかあ! おしゃれですね!
なんか生春巻き食べたくなってきましたーーーー。

Skippyがあるなら、PB&Jはもうできたも同然ではありませんか! 賞味期限切れでも大丈夫、ぜひPB&J作ってみてくださいっ! 私なんてすっかりクセになってますー。

あすかまる | URL | 2013-03-23 (Sat) 10:36 [編集 ]


kickさん、
ふふふ、そうなんです、初だったんですよ・・・!
しかしその後は、かなり日常的に食べてます。私もこれでやっと、真のアメリカ生活をスタートさせたといえるのかしら・・・?!

PB専門店は、Peanut Butter & Co.のことでしょうか?
その存在も前々から知っていたんだけど、どうもPBを軽んじていたんですね、私・・・。
ちなみに、チーズケーキは私も大大大好きなので、NYの有名ドコロは全部行ってるはずです!

コーラスのお友達は、宝物です。みんなすごくお茶目なんです。
本当に、まったくもって、幸せ者だと思いますです!!

あすかまる | URL | 2013-03-23 (Sat) 10:31 [編集 ]


あすかのおかげで、すっかりPB&Jへの羨望が止まないよw。ただ我が家のSkippyは賞味期限切れ。my wifeが作る生春巻きのソースにしか使わないので。

煙の男 | URL | 2013-03-18 (Mon) 18:47 [編集 ]


初PB&Jですか~!
日常的に食べてるのかと思ってました。
私の場合NYに行ったときにベーグルのほかにも
食に関して目的がありまして…。
PB専門店とチーズケーキ専門店に行くこと!
PB専門店とはなんてアメリカンなんだと思って。
そこでPBシェイクなるものを飲みましたよ。
もちろんPBを買い込んできて、自宅でPB&J祭り開催しました。各自こだわりがあるところがまさにアメリカのおにぎりですねぇ。
コーラスの皆さんのかわいい!優しい!ステキすぎる。
あすかまるさん、幸せ者ですね。

kick | URL | 2013-03-18 (Mon) 10:03 [編集 ]