ベーグルの穴から見えた日記

平成生まれの新入社員の皆さんへ

【意識調査レポート】 『平成生まれ』の新入社員 VS 『平成元年入社』のベテラン社員

という、トレンド総研2012年04月20日付プレスリリースというものを見たのです。
各250人ずつのインターネット調査だから、その分の偏向性は考慮しないといけないにしても、これを読んでからいろいろ考えることがあり、筆をとりました。

昭和以前に生まれた私たちは、平成生まれの人たちの動向を、よく見て、よく考えないといけません。
「今どきの若いもんは、なっとらん」なんて、一蹴できないよ。ただ、その時代を生きて、その時代に順応しただけ。
(そういう意味で、逆に昭和生まれが悪いとか言っているわけでもないのです、断じて!)

このアンケート結果に私は、平成生まれの人たちの、「会社は右肩上がりに成長していくはずのものだなんて、嘘だよね」という覚悟を見た気がした。

会社でも社会でも、そりゃあ未発達の時は、努力すれば右肩上がりに成長していくだろうけど、ある程度世の中が便利になったら、右肩上がりを目指すのをやめて、安定飛行に入らないといけなかった。なのに、右肩上がりをやめる人はほとんどいなかった。右肩上がりで行けるわけないというヒントは、今ではあちこちに見えている。それでも、誰もやめなくて、大企業はこぞって、右肩上がりの余地がある市場に飛び込んでいる。ほころびを無視して、右肩上がり前提の社会のまま突き進めば、地球の破滅はどんどん早まる。

それでも、右肩上がりが前提の世界にいちど飛び込んでしまった人たちにとって、足を洗うには、それなりに大きな軌道修正が必要になる。口では「右肩上がりとか、もうないよね」とぼやいたとしても、世の中の流れに逆らって「イチ抜けた」をするのは、簡単じゃない。

これから飛び込もうとしている平成生まれの人たちには、右肩上がりの行き詰まりが、より冷静に、客観的に、見えてるんだと思う。肌で感じてるんだと思う。人間も動物だから、環境に順応するんだ。

結局、昭和生まれの私たちは、お金の洗脳を受けてるんだと思う。
変な新興宗教にはみんな敏感になったけど、お金の宗教にはしっかりはまっちゃって、お金をもっと増やさないと、お金はまだまだ足りない、お金なしで生きていくことは無理、って洗脳されている。

でも本当は、一部の「お金をもっと欲しい人たち」が、世の中が右肩上がりから安定飛行に移るのを阻んで、もっとお金がないとダメだと思わせるような社会を作っただけなのだ。
そして右肩上がりがいよいよ立ち行かなくなってきたら、今度は「あなただけが、勝ち組になれる!」みたいな宣伝文句を並べれば、「右肩上がりのはずなのに、何かがおかしい」と思っている人たちは、また簡単になびいてしまう。成長が飽和した後は、よそから奪うしかないもの。

でも、右肩上がりではなく、「自分の幸せ(や家族の幸せ、周囲の人の幸せ・・・)」のほうにもっとフォーカスして生きる人は、そういう洗脳にも惑わされなくなる。それは、会社の例で言うなら、悪い上司が「おい新人、もっとちゃんと飲み会に参加しないと、評価を下げるぞ」と脅した時に、自分を曲げて付き合う必要がなく、「あ、いいですよ下げてもらって」と言える強さ。
ひとたび土台を失ったら、お金をもっと欲しい人たちはきっと自滅していく。

平成生まれの人のアンケート結果に、そんな自滅の日がとうとう実現するかもしれない、そんなほのかな希望の光を、私は見たよ!
平成生まれの人たちの「覚悟」は、「あきらめ」にも見えるかもしれないけど、それもまた、右肩上がりの世界からの見方に過ぎないのであって、平成生まれの人たちには、ぜひともそんな声に惑わされずに、突き進んでほしい!

お金それ自体は大変に便利な道具なんだけど、お金が石や金属や、紙に数字を書いたものから、形のないものに変わっていく中で、何かがおかしくなったみたい。

なーんてことを、大して学のない私がひとりで考えついたわけではなく、もっと昔に、立派な人が言っているのを映したテレビ番組を見たのだ。
この立派な人は、お金をもっと欲しい人の味方ではありません。子供の味方です。「モモ」の味方です。

ミヒャエル・エンデ。
1999年に放送されたという「エンデの遺言」という、貨幣システムについてのNHK番組です。
(1時間番組が、6つのYouTube動画に区切られてUPされているのですが、エンデの言わんとすることは、下記リンクの最初の10分に凝縮されています。その後は、新しい貨幣システムを試みた過去の事例がいろいろ紹介されていて、これまた大変興味深いです。)



私がこの番組に出会ったのは去年のことなんだけど、「何かがおかしい・・・」と思っている時にこの番組に出会えて、頭の中を整理整頓することができました。世の中の見方を変えてくれました。

そもそも、私がここで書いてることも、考えてみれば、「モモ」のお話そのものなのです。(エンデ、盗作ごめんね。)

もしも昭和組のあなたが、どー考えても平成生まれの人たちの動向は、日本の破滅、地球の破滅に向かっているようにしか思えないのなら、それならまさにそれこそが、私たちの進むべき道なんだと思います。壊すべき時なのね、きっと。

人間も所詮、生物でしかなくて、いろいろ頭使って動いてるように見えても、細胞レベルでは、自分たちが生物として何をすべきなのかを、知っているような気がします。
私は、俄然希望を持っちゃった。人間が、細胞レベルでちゃんと順応して、変化しているってことに。

がんばれ平成生まれの人たち! その戦法は、「Peace」でもって戦争に対峙する戦法に似ているのかもしれません。
日本では、革命は起こらない。でも、それでいいのだ。これこそが、現代の戦い方です。

そして、うん。私もがんばる。

昭和組 あすかまる より
関連記事

↑↓ 関連記事?? 実のところ、ランダムセレクションの非関連過去記事ですが・・・

コメント


管理者にだけ表示を許可する