ベーグルの穴から見えた日記

あおぞらぶんこ。



この前「檸檬」について書いた記事にいただいたとあるコメントから、「桜の樹の下には」へと話題が移った。そして、その流れで見つけたのが、青空文庫というサイト。
これはすごい!!
本が、読めるのだ! すぐに! タダで!

ほとんどが、著作権が消滅した作家の作品なので、自然と古いものばかりになる。そこがまた、私にはもってこいなのだ。(古い人の文章に、なぜか心ひかれてしまう。)
本をめくるのと、ネットで読むのはもちろん感覚は違う。でも、こういうサイトが存在することを知ったのは、本当にうれしい。いいことだ。
現に私はこのサイトのおかげで、梶井基次郎の「桜の樹の下には」が読めて、「檸檬」も読めたのだ。
(画像は、「檸檬」からの連想。チャイナタウンにあるスーパーマーケットの野菜売り場! イメージはだいぶん違うけど・・・)



そんなこんなで、梶井基次郎の次に私がたどり着いたのは、竹久夢二だった。
夢二が女の人に向ける眼が好きだ。でも、文章はうまいわけではない・・・と思っていたら、自分でも文章の中でそう言っていたのでちょっと安心した。
小説家になるつもりで勉強してゐたが、どうも文字で詩をかくより形や色でかいた方が、私には近道のやうな氣がしだして、いつの間にか繪をかくやうになつてしまつた。
(竹久夢二「私が歩いて來た道 ――及び、その頃の仲間――」)


その同じ文章の中で、だらだらと自分のこれまでを書き綴る中に、こんなくだりもあった。

ヴエラスケスやチチアンやダ・ヴインチやミレーの畫集のシリーズが手に入るやうになつてから、非常に心強くなつてきた。日本のエライ人の中でも、ほんとうに尊敬出來る人と、エラクもなんともなくて、たゞ世間でエライ人があることがわかつたからだ。何故なら、外國のエライ人は、日本のエライ人よりも、ほんたうの畫をかいてゐることがわかつたからだ。
日露戰爭がすんで四五年した頃だつたから、外國からも新しい畫本がどし/\舶來するやうになつて、先生の不自由はなかつた。その頃獨逸の本の中に日本の浮世繪のことをかいた本があつた。支那を研究したものも、はじめは珍らしかつたが、だんだん、支那や日本の昔のゑかきの中にも、外國人にまけないエライ――ほんたうのエライ人がゐる事がわかり出した。
さうして僕の畫の先生は、ますます殖えていつた。

ほんたうの画。ほんたうのエライ人。夢二の言うとおりだ。有名かどうかなんて、全然あてにならないのだ!!!!! あてになるのは、自分の心だけだ。

この文章を大変愉快に思い、ここに全文のせてしまえと考えたのですが、せつかく現代にはりんくの機能があるのですから、それは止します。(この時代の作家風!)
「砂がき」という作品集の中のひとつですので、興味のある方はどうぞ。この記事のいちばん上の、梶井基次郎の作品たちについてもリンクから全文を読むことができます。
2枚目と3枚目の画像は、大正・昭和浪漫つながりで、マンハッタンのとある「大衆居酒屋」より。ビールはすごく安いんだけど、おつまみはどれも高い!!
それでも、定食はかなりお得と聞いたので、今度はきつと定食を食べに行くでせう。
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コメント


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laughさん、
リンクしていただいたニュース、見ました!
はんこ、すてきですねー。
「檸檬」がたくさん売れているのも、なんだか自分のことみたいにうれしいです!

laughさんも、京都丸善にまつわる思い出をたくさん持っているんですね。
移転先が早く無事に決まるといいですね。

あ、まさか、「置きレモン」のひとつは、laughさんだったりして・・・?!

あすかまる | URL | 2005-10-11 (Tue) 01:38 [編集 ]


ナオちゃん、
なるほど、その使い方もあったか~。
仕事そっちのけでよんでたらまずいけど、
空いた時間に読みきれる短編が多いから、時間の有効活用よね!
私も仕事についたときには、ぜひみならおうっと!(・・・?)

あすかまる | URL | 2005-10-11 (Tue) 01:33 [編集 ]


みゅろさん、
青空文庫って、有名なんですねー!?!?
私もこれからちょこちょこ利用することにします。

私は、小・中学校時代がいちばん本を読みまくっていたなあ・・・。
そのときは、日本のも外国のも見境なく読んでた気がするけど、
今はもう、好きなもの・好きと予想されるものしか手に取りません。
日本文学は、ほんとうにみゅろさんの言うとおり。
あの文体が、むしょうに恋しくなるときがあるのです。
ああ、私たち日本人でよかったですね!

あすかまる | URL | 2005-10-11 (Tue) 01:27 [編集 ]


梶井基次郎の『檸檬』の舞台にもなった京都の有名書店丸善が10/10で閉店になりました。
私は京都なので普通に通っていた本屋さん、ついでに始めて洋書を買ったのもここでした
ので、ちょいと寂しいです。

『檸檬』にちなんだスタンプを押すと言うサービスが閉店に際して行われていたようです。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200509220011.html

laugh | URL | 2005-10-11 (Tue) 00:54 [編集 ]


便利だよねー。
何が便利って、会社でこそっと読めるところ。。。笑

ナオ | URL | 2005-10-10 (Mon) 09:51 [編集 ]


「青空文庫」ありがたい存在だよね~。長編をPCで読むのはつらいけど、
短編ならここで良く読みます。実は文学少女だった時代があるのですよ(笑)。
日本文学って言葉がとっても綺麗で味わい深くていいですよね。

それにしても竹下夢二! さすがに読んだことないわ!
私も「ほんとうにエライ人」の話に大共感。
さっそく全文読んでみますね、教えてくれてどうもありがとう。

みゅろ | URL | 2005-10-09 (Sun) 06:53 [編集 ]


UGさん、
・・・違うんです~。
これは、過去のストック画像なんです。デジカメは、明日修理にだしてみるところ・・・。
(明日・明日と言い続けて、忙しくて行けずじまいだったのですが、明日は行きます!!)

幸運なことに、画像のストックや、それに付随するネタは、たくさんあるんです。
でも、デジカメが直ればいちばんステキなんですが・・・!!!!!

あすかまる | URL | 2005-10-07 (Fri) 14:28 [編集 ]


あっ!デジカメ購入されたのですか?

UG | URL | 2005-10-07 (Fri) 08:17 [編集 ]