ベーグルの穴から見えた日記

中国、韓国、そして日本。

昨日の学校帰り、なりゆきでフラッシングのチャイナタウンに行くことに。
そういえばいつの間にか、すっかりご無沙汰になっていたフラッシング。おなかは空っぽ、着いたらお決まりのあの店でお決まりの焼き餃子とちっこい肉まんじゅうを食べるのだー!! わくわく・・・

と思ったら!! 到着した夜9時には、行きつけのお店はどこも閉店。ベーカリーも閉店。フラッシングの夜がこんなに早いとは、知らなかった・・・。
空腹のあまりよろめきつつも、スーパーが閉まってしまう前に買出しを済ませ、それから食い処を探す。もちろん、ちゃんとしたレストランならやっているのだ。でも、せっかく格安グルメの街・フラッシングに来たのに、レストランで思わぬ出費をするわけにはいかないのだ!! 余談ですが、しばらくフラッシングに行かないうちに、タピオカミルクティー2個で3ドルという破格のお店が、別のお店に変わってるのを発見して、がっくり・・・。

唯一まだやっていたのは、ひとつの建物の中にベーカリー・おすしやさん・麺やさん・軽食やさんなどが入っている中にある、今までは見るだけで買ったことはなかったお店。「料理の鉄人」の陳さんみたいな顔立ちのおじちゃん(日本の方には、大変に古いたとえでごめんなさい、でもこっちのテレビでは毎日「料理の鉄人」こと「Iron Chef」が流れているので、それが頭に浮かんでしまったのですー)と、いかにも人のよさそうなおばちゃんが、にこにこと中国語で話しかけてくる。こちらもめげずに英語で答える。焼き餃子はないので水餃子。それから坦々麺。
セロリと豚肉の水餃子、すごくおいしかったー! そして坦々麺は上に香菜がたーっぷり載ってて、「中華料理でもこんなふうに香菜を使うんだあ」とびっくりした。しかも、坦々麺と合ってるのかどうかは実は疑問だったのだけど、太くて適切な堅さに茹でられた麺と辛~いタレは、すっごく合ってた!
・・・と楽しんでいるうちに、最後のお客になってしまったようだ。陳さんが、おいしかった?と聞いてきたので、おいしかったー! サンキュー!と力強く答える。すると陳さんも喜んでくれたみたいで、残っていたタッパー入りのRed Beansをふたつも持たせてくれた!! きゃあ、実はこれ、前々から気になっていたんです~!



というわけで、学校帰りで水餃子&坦々麺の画像がない分(持ち物が重くてデジカメすらも持ってけないの・・・)、Red Beansタッパーの中身をご紹介します!
あんこのペーストではなくて、そのまますくって食べれる、お汁粉の餅なしみたいなものなんです。そして、代わりにピーナッツとヒヨコマメが入ってる。黒米も入ってる。この大きいものは、いっこしか入っていなかったけど、かじったら、かたいぶどうみたいにしゃくっとした・・・これが何か、知ってる人います? ともかく、甘さもぐーっと控えめで、さらさらに煮溶けたあずきの味とピーナッツやヒヨコマメのしゃりっとした感じも楽しめて、文句なしにおいしい!



そして今日は、なりゆきでコリアンタウンへ向かって、なりゆきでおすし&コリアンフードの食べ放題の新店(たぶん)を発見してしまい、存分に食べる! お店の人も、お客さんが来るたびにちゃんと挨拶してて(日本じゃ当たり前だけど、NYではありえない光景)、なかなか感じのいいお店。
食べているとお店の人が「hot sakeを無料で出せますがいかがですか?」と聞いてきた。ほんとですか、もちろんいただきます!! 降ってわいたお寿司に、さらに熱燗のおまけ!
お寿司やらお肉やら野菜やらを、3皿平らげたら、食べ放題といえばあのデザート! それは、ゼリー。日本でいうと、ゼリエースで作ったゼリー。こちらでは、ジェロ。赤・緑・オレンジが、口の中でぶるんぶるん震える。不健康な色だろうとなんだろうと、食べ放題のお店で食べるジェロが、私はなぜか大好きなの~!


実はコリアンタウンも、学校から程近いのにすっかりご無沙汰だった。最近、つくづくあわただしかったのです。でも今週は、日本のGWに合わせるかのように、私も学期替わりでのーんびりできているのだ!

それにしても。
中国・韓国で高まる反日感情に合わせて4月22日にはNYでも、国連前で在米中国人・韓国人による300人規模の反日デモがあった。この動きを見て、チャイナタウンやコリアンタウンに行くのは、怖いからしばらく控えようかなと言う日本人もいた。
でも、私が昨日今日と会ったのは、気持ちのいい中国人・韓国人たちばっかりだった。もちろん客とお店の関係なのに、日本の国への恨みをむき出しにするほど愚かな人はいないんだろうけど。それでも。
帰りに寄ったダンキンの店員さんは、「日本人ですか? 私日本大好き。弟は日本人と結婚して日本に住んでるの」と、私たち日本人と会えて本当にうれしそうに話しかけてきてくれた。学校にいる中国人や韓国人のクラスメイトも、勢いのよすぎる人はいるけど、誰もかれもいい人ばっかりだ。
私の出会ったすてきな人たちと、反日デモをした人たちが、重なっているのか、まったく違うのか、分からない。でもどちらもありうる。自分の国を背負って日本を憎むのと、日本人を憎むのとは、たぶんまったく別のことだから。気分が燃え上がりすぎて、そのふたつが一緒になっちゃった人も中国本土のデモでは結構いたみたいだけど、基本的には別のこと。
でもさあ、そのふたつが別のことだから、戦争みたいな恐ろしいことが成り立ってしまうのかもしれない。

それと、教育の力って本当に大きいなと思う。中国や韓国は、やられたことを後の世代まで語り継いで、その戦争を知らない人たちまで燃え上がらせることに成功した。日本は、やったことをどんどん忘れさせて、その戦争を知らない人ばっかりにすることに成功した。教育って、政治や経済よりも、その国の根っこを作ってる気がするのだ。
中国や韓国の歴史教育がいいともいえないのだけど、少なくとも日本の歴史教育は長い目で見たら完全に失敗だ。だって、中国や韓国に問い詰められても、日本は何をそんなに怒ってるんだろうって、ぽかーんとするしかないのだから。知らなくちゃ、勝てない。この先戦争が起ころうと起こるまいと、日本が常任理事国になろうとなるまいと、他の国とうまくやっていくためには、上手に勝たなくちゃいけない。

などと、満腹のおなかを抱えつつも、考えをめぐらせていたのでした。
国として国を憎むのと、個人を憎むのとは、まったく別のことだけど、無関係ではない。国の関係があまりに悪化すれば、個人がそれを無視してチャイナタウンでタロイモパンを買ったり、コリアンタウンでキムチを買うことも、ままならなくなるかもしれないのだ。ものすごく遠いことのように思えたって、絶対につながっているのだ。そうなってから、タロイモパン食べたい!とか、キムチー!とか、私ひとりが叫んだって、遅いのだ。だから私は考える。
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コメント


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Tulさん、国際連盟・・・そんなとこ、気づきもしなかったー。

すべての国の最低限の平等だけちゃんと守れるようにしておけば、
アメリカが暴走したときに、まあまあ・・・って止められれば、
アメリカを世界の頂点に君臨させておいたって、全然いいけど。
でも、今はそうじゃないですもんね。

でも帝国主義アメリカが、たてまえとして唱えただけにすぎないとしても、
国際的な視野を持つことが平和につながるっていう思想それ自体は、
真実だなあと思います。

あすかまる | URL | 2005-05-09 (Mon) 11:05 [編集 ]


中国からの派遣、に関しては、今回は現地にいないので明言はできないんだけど、
過去の例だと、たいていそうだよ。
あとは現地在住の中国籍者には、当然動員がかかってるはず。

ウィルソン、ちょっと訂正。国際連盟です。LNを国連と訳すなんて、、、ぼけてます。
まあ、このウィルソンにしても、
国際社会の安定がアメリカの国益を最大化するからこそ提言したわけで、
結局は、そんなもの。
民族自決とか、理想ではあっても実態としては収拾がつかなくなるし。
最終的には、帝国主義を推し進めちゃったわけだしね。


Tul | URL | 2005-05-08 (Sun) 08:20 [編集 ]


Tulさん、どうも父親譲りの語りグセが、ときどき顔を出してしまいます・・・。
Tulさんがいつも意見をくれるので、すごくうれしいです。
アメリカに住む中国人にまで、中国人としてのアイデンティティを呼び起こさせるほどに、日本との昨今のいざこざは大きなニュースなのだろか、とショック&不可思議に思っていたのです。
中国本土から、抗議活動のために派遣されてる人がいたと知って、ちょっと安心。
中国と日本の問題に関していえば、中国の根の深さがよけいに分かるけど、それでも私はちょっと安心。

自分の生きている国がすべて、そこでの事実が全世界の事実だと思ってはいけないけど、それとどう向き合えばいいのかは、実際外に出るまで分からなかった。ウイルソンさんのことば、本当にそのとおりだと思います!

あすかまる | URL | 2005-05-08 (Sun) 03:01 [編集 ]


食べ物ブログにとどまらないのが、さすがあすかまるブログ。
うーん、教育に関しては、歴史教育が政府によってなされている以上、私はどっちもどっちと思う。現実としては自分の実体験を基に、1人1人が考えることが重要で、要するに、扇動にのるなんてことだけは、教育を受けている人は自覚してやめないと。

ちなみに、アメリカのチャイナタウンというのは、基本的には中華民国なので、中華人民共和国とは一線を画してるはず。少なくともアメリカには、中国本土から、抗議活動のためだけに送られてる人がいます。
あとは、移民の国で数世代経っちゃうと、結局はまずアメリカ国民としての自分、というアイデンティティができるわけで、そのフレームで物事を考えるようになる。
これと同じように広がって、「国際社会の中で生きる、となるのが世界平和の実現の基礎」というのが、国連提言者ウィルソンの思想、だったのではないかしら?

Tul | URL | 2005-05-07 (Sat) 23:01 [編集 ]