ベーグルの穴から見えた日記

人間の未来

日本は、今日は参議院選挙ですね。

ある友達が教えてくれたのですが、スタジオジブリが出版している『熱風』という小冊子の7月号で「憲法改正」が特集されたところ、メディアもたくさん取り上げ、反響が大きかったので、急遽PDFでの無料配信となっているそうです。

スタジオジブリのこのウェブページから、

宮崎駿監督「憲法を変えるなどもってのほか」
鈴木敏夫プロデューサー「9条 世界に伝えよう」
児童文学作家の中川李枝子さん「戦争は怖い」
高畑勲監督「60年の平和の大きさ」

の4つの記事を読むことができます。(ダウンロード期間は2013年8月20日まで)


今回の選挙でも、将来の改憲の可能性は、争点の1つだと思います。
といって、憲法をどうすべきかというところについては、人によりいろいろな考え方があるかと思いますので、ここではバトルする気はないのです。

選挙のことはさておき、無料配信された4つの記事はいずれも貴重な記事で、ぜひたくさんの人に読んでもらいたいと思ったのだけど、全て読んだ後で私がいちばん同意したのは、宮崎駿監督の記事の最後の部分だった。

それは、「産業構造をどうするか」という話。

自分たちの必要なものは自分たちで作ろうという思想を持たずに、何もかもお金でやっているうちに、どんどん実感が遠のいていく、と言う話。

それはまさに、ミヒャエル・エンデが「モモ」で描いた世界だ。
お金って便利だからとやり取りにお金をよく使うようになったのはいいと思うけど、いつの間にか、お金とか、経済とか、そういうものを、自分自身の心以上に信じるようになっていないか、ってこと。

人間は本来、将来の保証なんてない状態で生きてきた、という宮崎駿監督の言葉に、激しく同意。だから結局人間は、今この瞬間に自分がうれしいとか楽しいとか思うことを拠りどころにして生きるしかないのだ、人間は本来そうやって生きてきた、と。
そうだと思う。人間も動物だもの。

私、お金を貯めておけば「将来の保証」がもらえるみたいな、今の社会では圧倒的な考え方も、ただの幻想だと思うのです。
(いや、お金、少しは貯めてますよ私だって。別に刹那主義なわけじゃないのです。ただ、ちょっと何か変だなー、と思うだけ。)


私は、日本でも、どこの国でも、もし本当に国がそうなりたくない方向に動いて、国民がそれは嫌だと本当に思ったら、その時は、そうじゃない方向へと国民が動かすのだろうと信じてる。
何かが後戻りできないほど進んで、遅過ぎることになってから国民が動いたとしても、その時までは国民は動かなかったのだから、それでいい、っていうかそれ以外の結果にはなり得なかったと思う。

今回の選挙の結果も、一部の国民は特にどこにも投票する気にならないことも含めて、結局それは、国民が選んだ未来ということなんだろう。

日本はアベノミクスでとりあえずよろこんでるみたいだし、自民党じゃなかったらどこにするの、という問いの答えがない今、今回の1回の選挙で何かを変えていくのは難しい。もちろんその一歩が大事というのは分かるけど・・・。
今回の選挙の結果がどうなるにしても、それがとりあえず日本の国民が当面求めるものということなんだと思う。


とにかく、えーと、選挙の話をするつもりはないのでやめますが。

別の友達が紹介してくれた、「忌野清志郎からの手紙」なるものには、宮崎駿のことばとリンクするものがあった。

反核や憲法第9条改定阻止などで積極的に活動している音楽評論家の湯川れい子さんがツイッターで公開した、12年前に書かれた忌野清志郎からの手紙とのこと。選挙を前に、ツイッターやフェイスブックで広まってるみたい。

これは、ぐっときた。
私もぜひ、自分の日記に残しておこうと思って、この日記の最後にコピーしておきます。

宮崎駿や忌野清志郎が、映画や音楽の人だからって、この人たちの言うことを、メルヘンの世界の話だとか、絵空事だと思ってほしくない。
芸術って、人間の本質に迫ろうとする作業なんだから! ・・・たぶん。
少なくとも、一部の人間がおいしい思いをするために他の弱い人間をだまして利用する、今の経済や政治なんかより、ずっと信用できると思うのです。
(経済の勉強してる人とか、経済が好きな人には、すみません・・・。経済や政治の基本的なシステムは、社会生活に不可欠の要素だと思ってますし、何もケチをつけてませんので、あしからず。)


===以下、「清志郎の手紙」からコピペです===

清志郎の手紙

地震の後には戦争がやってくる。
軍隊を持ちたい政治家が、
TVででかい事を言い始めてる。

国民をバカにして戦争にかり立てる。
自分は安全なところで偉そうにしてるだけ。


阪神大震災から5年。
俺は大阪の水浸しになった部屋で目が覚めた。
TVをつけると、5カ所ほどから火の手がのぼっていた。

「これはすぐに消えるだろう」

と思ってまた眠った。

6時間後に目が覚めると、
神戸の街は火の海と化していた。

この国は何をやってるんだ。
復興資金は大手ゼネコンに流れ、
神戸の土建屋は自己破産を申請する。

これが日本だ。
私の国だ。

とっくの昔に死んだ有名だった映画スターの兄ですと言って、
返り咲いた政治家。

弟はドラムを叩くシーンで、
僕はロックン・ロールじゃありません、
と自白している。

政治家は反米主義に拍車がかかり、
もう後もどりできゃしない。

そのうち、リズム&ブルースもロックも禁止されるだろう。
政治家はみんな防衛庁が大好きらしい。

人を助けるとか、世界を平和にするとか言って、
実は軍隊を動かして世界を征服したい。

俺はまるで共産党員みたいだな。
普通にロックをやってきただけなんだけど。

そうだよ、売れない音楽をずっとやってきたんだ。
何を学ぼうと思ったわけじゃない。
好きな音楽をやっているだけだ。

それを、何かに利用しようなんて思わない。
せこい奴らとはちがう。

民衆をだまして、民衆を利用して、
いったい何になりたいんだ。

予算はどーなってるんだ。
予算をどう使うかっていうのは、
いったい誰が決めてるんだ。
10万円のために人を殺す奴もいれば、
10兆円とか100兆円とかを動かしてる奴もいるんだ。

一体この国は何なんだ。

俺が生まれて育ったこの国のことだ。
君が生まれて育ったこの国のことだよ。
どーだろう……、

この国の憲法第九条は、まるで
ジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?

戦争を放棄して、
世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ。
俺達はジョン・レノンみたいじゃないか。

戦争はやめよう。
平和に生きよう。
そして、みんな平等に暮らそう。
きっと幸せになれるよ。

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夏のお嬢さん(猫)レポート

おっといけない、週末を楽しみすぎて、日記を書く時間がなくなってしまいましたです。

というわけで今回は、夏のお嬢さん、まるぴんの様子を簡単に記しておきます。

日本の湿気と気温ほどではないにしても、夏日も多かった今週のニューヨーク。

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「おおお・・・」
扇風機の涼しさに気付いたまるぴん。

猫って、こんなに毛だらけに生まれて一体夏はどうするのかしらといつも憐れに思うんだけど、自分でできるだけ快適な場所を見つけて、のんびりマイペースにやってるようです。

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いちばんいい席に、じーっと居座り。
扇風機のほか、冷房がたまたまついている時に吹き出し口のところを通りがかると、「なにこれ涼しいわ」となってしばらく佇んでいたりする。

でも、夏のまるぴんの定位置は、基本的にバスルームです。
「冷房つけたよ~」と猫をリビングルームに持ってきても、しばらくするとまた戻っていっちゃう。冷房は冷房で寒過ぎて、多分バスルームがすごくちょうどいいのね、きっと。

それまでの数日の暑さから少し落ち着いた日曜日の今日は、ベッドの上(人間用)で爆睡。

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投げ捨てられたような姿で、眠っちゃってー。
ちょっとー・・・、まさか死んでるんじゃないでしょうねえ・・・

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「いやー、ここ徹夜続きだったんすよ」なサラリーマンみたいな、疲れ果てたような顔で寝てますが、本当は、24時間自由時間の、ただの猫です。

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iPad miniをベッドに置いて、角度を変えて撮影してても、全然起きません・・・。

ひげや手先が細かくピクピクしてて、生存確認はできました。
これは何か、壮大な夢でも見てるのかしら・・・??

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あっ、起きた。


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・・・寝た、ね。

(本当は、この2つの画像の間に、世にも恐ろしい、白目のまるぴん姫の画像が存在するんですが、それは掲載を自粛いたします・・・。白目というか、緑目ね。)


飼い主はこの爆睡の時間を利用して、ばちん、ばちんと、まるぴんの爪を切っておきました。

今日がすこーし涼しかったおかげで、久しぶりによく寝られたのかもしれないね。
私も寝ることにします。日本は3連休らしいですね。いいなあ・・・。

夏バテにはくれぐれもご注意を!!!

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トットちゃんの生きる道

7月4日、アメリカは独立記念日で祝日です! いえーい!

7月になっても、先月から引き続きLGBT月間の話で恐縮なんですが、すごい動画を見つけてしまいましたので、ご紹介。

6月7日に、日本のアメリカ大使館が主催して、「LGBTプライド月間レセプション」というのが行われたそうです。
そこに黒柳徹子が参加していて、スピーチをして、またインタビューに答えている様子が、YouTubeでアップされたんです。

レセプションに参加したのは3人で、それぞれのスピーチ&インタビューがYouTubeにまとめられている。
男の子として生まれ、今は女の子として生き、モデルをしている佐藤かよさん。
日本初のLGBT国会議員になった尾辻かな子さん。
この2人の話は、LGBTの当事者としての自分の経験に基づいていて、今LGBTのことで悩んでる人を励まし、一緒にLGBTが住みやすい世界に変えていこうというもの。

この2人の話も、LGBTというものが全く目に見えてないだろう日本の中で、先陣を切って世の中に出て、そして成功している人として、すごく貴重ではある。

しかしながら、トットちゃん。
いや、基本的なメッセージの方向性はもちろん一緒なんだけど。

とてつもなく大きくて、夢みたいなことを言ってるのに、なんだろうこの説得力。
どこかで聞いたことがある言葉なのに、心を揺さぶられる、この破壊力。

これこそが、言葉の力であり、人間の力だなあと思う。
トットちゃんは、人間の力を使って、人間の力について話している。そして、LGBTとかそうじゃない人とか関係なく、人間に向けてそのメッセージを発信している。
トットちゃん、すごい。

トットちゃんが生きる道としているのは、トモエ学園の校長先生の言葉だそう。

「障害を持った子もたくさんいましたが、校長先生はいちども、
そういう子供たちを助けてあげなさいとおっしゃったことはありませんでした。
一緒だよ、一緒にやるんだよ。それだけでした。」

助けてあげるんじゃなくて、一緒にやるんだよ。そこの違いなのかな。多分、そこの違いなんだろうな。
同じようなことに思えるけど、多分ここが、すごく重要なんじゃないかなあ。

トットちゃん以外の他の2人のメッセージは、そのつもりはないかもしれないけど、基本的にLGBTの世界の「中にいる人」に向けられていて、その人たちを明るいほうに導いてあげたいという切実な思いが込められている。
そしてそれは、全然悪いことだとは思わないのですもちろん私も。

でも、よく考えると、中と外に分ける考え方、それこそが、差別の始まりではあるんだよね・・・。カテゴリ分けは物事を考える上で重要だし、「日本人」という言葉がなくならないように、「LGBT」ということばもなくならないと思うけど。(それに、なくなって欲しくない。例えば私は、アメリカに住んでいても、「日本人」であることに誇りがあるから!)

とにかく私には、トットちゃんが「人間」について、「私は楽天的なもんで」とか言いながら熱く語ったこの動画が、3つの中で一番、というかダントツで心に残ったってこと。

トットちゃんが言う、人間が生きていく上で本当に必要なこと。
シンプルだけど、これまでに得たいろんな考えがいろいろ頭に染みついちゃってる私たちには、時に簡単じゃない。

とりあえずは。
周りの人や子供たちを「いい子だね」「すてきだね」と認めること。周りの人が私を認めてくれること。そして、一緒にやるという心。違うものを見たら、おもしろい!何それ?と思える好奇心。
そんなことを考えて、生きてみたらいいのかな。

こちらがその動画です。10分ありますが、ぜひぜひぜひ!見ていただければと思います。



ひとりでも多くの人がこの動画を見て、何かを考えたら、本当に世の中が少しずつよくなっていく気がするから。

そんなふうに、大きな夢を、手に届くものとして信じさせてくれた、力強いトットちゃんの言葉に感謝です。
トットちゃんのすごさは、いろんなレベルで常々耳にしてたけど、またもうひとつ、トットちゃんのすごさを再確認。尊敬します!

いやー、独立記念日のお休みに、朝からすばらしいものを見ました~。
今日はアメリカでは大事な祝日、夜には盛大な花火もあがります。今年は久しぶりに、ちょっと外に花火を見に行ってみる予定です!

Happy July 4th!!!

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