ベーグルの穴から見えた日記

コイ、になりました・・・(そして口には餅)

この1週間は、とってもいそがしかったのです・・・。
とかいっても、1日1日詳しく書き出すと、「口ばっかで別にたいして忙しくもないじゃんか」と言われそうなので、詳細は書きませんが。

そんな忙しい中で、さらに大変なことがあったんです!

それが・・・コイ。
3月4日(木)の朝8時、わたし・・・コイになりました。




・・・なんかちょっと、ドラマチックでした? でしたでした?

それが、恋、ならよかったんですけどね・・・。

実は、鯉、になっちゃったんです。
歯医者さん、いってきたんです。

いつだったか、多分1年前かそれ以上前に、銀歯がぽろりととれちゃったんです。もともと大きく削って、四隅だけ残して手裏剣型の銀を入れてあったので、それがぼこっとなくなると、そこには大きな穴が。しかもちょっと水は染みるかんじだったんだけど、アメリカの歯医者がいかに高額を請求してくるか知っていた私は、じっと耐えて、日本に行くチャンスをずっと待っていた。
かくして10月の日本出張となったというのに、仕事がいっぱいいっぱいすぎて、歯医者に行く気力がなく、歯に穴のあいたまま帰るハメに・・・。

その後、歯の穴はどんどん大きくなり、歯の一角がとがって口の裏に刺さったり、そのうちにその部分も欠けてしまったり、虫歯の穴にモノが入ると、ずっきーーーーん!と脳天に激痛が突き抜けるようになったり、そうこうするうち、少しずつ、「これは・・・日本に次帰るチャンスを待つとか言ってる場合ではないかもしれない・・・」と思い始めてきた。

しかし、本当に高いらしいんです! アメリカの歯医者は!!
私の知り合いは、マンハッタンで虫歯一本の治療で、定価は5,000ドルだったとか。(但しその人は歯科保険があったので、自費は800ドルですんだそう・・・それでも8万円!)
私の会社の保険には、歯は入ってないので、もしかしたら虫歯一本の治療で何十万円も払わなきゃいけないかも・・・。そしたら本当に、有給とって日本に帰って(航空券10万円として計算)、無保険で治療(たとえば5万円とか?)するほうが、いいんじゃないか?!と、真剣に悩みました。

でも私、しばらく日本に帰れそうにないんです。3月の末には、歌の大会があって、練習を休みたくない。そして、4月のあたまには、既に会社の他の人が休暇をとって日本に帰る予定。じゃあ、4月の後半? ・・・いや、この歯はあと2か月はおそらくもたない予感が・・・。

というわけで、覚悟をきめて、行きました。
ニューヨーク大学(NYU)歯学部のデンタルオフィス。つまるところ、半分実験台みたいなことになってるわけですね。ただし、値段は(ニューヨークの他の歯医者と比べて)格安。
だって無理ですよ、1個の虫歯で50万円。それに、重大な処置の場合には、先生がやってくれるか、少なくともついてくれてたりするわけだから・・・。

会社を遅刻して、朝の8時にNYUへ。

Emergency Room(ER!)に朝からいた4人のうち、私の担当になったのは、なかなかかっちょいいJくん。
てか、若者だからついついクン付けになっちゃうよ・・・。他の患者の担当の人の中には、もう少し年が行った人もいたけど、なんかいちばん若い子に当たった気がするーーー・・・。

戦々恐々としつつも、逃げようもないので、診察台に寝ころぶ。
日本って、診察台に寝るとき、靴脱がなかったっけ? いちど靴のまま上がっちゃってから、あれっ、と思って、「靴脱ぐんですか?」って聞いたら、そのまんまでいいとのこと。私の国では確か脱いでたもんだから・・・、というと、ここは君の国ほど礼儀正しくないからね、と。

(私の心の中)「でも、歯の治療は、礼儀正しくやっていただけると、幸いです・・・うえーん、怖い・・・」

レントゲンをとると、どうやら歯の神経と虫歯が相当近づいているようで、Root Canal(神経治療)をしても、うまくいくかどうかわからないとのこと。抜いたほうがいいかもしれないね、とJくん・・・。

しかも、値段は、下記の通り。

Root Canal  1,400ドル
Extraction   95ドル

そりゃあ、抜くしかないでしょう。
抜くことになるかもというのは覚悟してたんです。いろいろネットで調べたりして、歯を残すことに執着するよりも、すぱっと抜いたほうがいい場合もあるようなんです。

でも、いざとなると、ちょっとうろたえて、「えっ・・・と、抜くことにしたら、今日抜くんですか?」と言ったら、

Jくん: Yes, I'll do it right now.

えっ、WE、じゃないんですか? Jくんの先生がやってくれるんじゃなくって、Jくんがやっちゃうんですか???

しかし、しかし、鯉である私には、選択の余地はないのであった。
「じゃあ、お願いいたします・・・」

抜く前に、教授らしき人がチェックに来て、Jくんに「なぜ抜くことにしたのかね?」とか質問していたけど、私のレントゲンを見たら、こりゃあ疑問の余地なしだなという感じで、うむ、といって去っていった。

そして、チェリー味の溶けた飴みたいなのを歯茎に挟んで(これは麻酔の注射のための麻酔らしい・・・)、しばらくしたら麻酔を2本うって、そいでJくんが、ぐぐぐ・・・ぐぐぐ・・・と、しばし格闘したら、最後に、めりめり、めりめり、と私の頭の中で音を立てて、歯は抜けました。

2分ぐらいかなあ? 3分? いろいろ恐れていたけど、無難に抜けてくれてよかった。ありがとうJくん。

そして、4月になって歌のほうが落ち着いたら、他の小さな虫歯や詰め物がとれたまんまのところ(他にもあるのさ・・・)を治すべく、通おうと思います。あたしゃ、こころをいれかえたさ。歯を一本抜いて、お勉強したさ。2本も3本も抜くわけには、いかないからね!

結局、血はその日1日中少しずつ出ていたけど、その日は歯欠けなのに、仕事の後には歌の練習も行って、へとへとで帰りました。というか、結構安静にしてないで喋ったり歌ったりしてたから、血が止まらなかったのかしらん。

数日たった今は、口の中も少しは落ち着いているけど、まだしばらく片方でしか噛めない。
抜いた後ってね、傷口のぽっかり空いた穴のところに、血餅なるものができるそうなのです。その餅をちゃんとキープしておけば治りも早いのだけど、気になって触ったり、激しくうがいしたりしてうっかり餅がとれたら、とってもよくないそうです。

私のささやかな歯医者体験、こんなに長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。
餅を大事にして、1日も早くごはんが楽しい毎日を取り戻したいと思います。皆様、歯はお大事に!(お前が言うなって?)

↑↓ 関連記事?? 実のところ、ランダムセレクションの非関連過去記事ですが・・・

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